モササウルスとは
海の王者と言われるモササウルスは、白亜紀後期に生息していました。モササウルスは、現在の北アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、南アメリカなど、世界中の海域に広く分布しており、円滑な流線型の体と大きな顎に備わった鋭い歯を持ち、主にイカや魚類、アンモナイトなどの海洋生物を捕食していました。
モササウルスの特徴
大きな体サイズ
モササウルスは非常に巨大な海洋爬虫類であり、成体の体長は15〜18メートルに達することがあります。その大きな体サイズは、海洋環境での頂点捕食者としての存在を支えていました。
流線型の体型
モササウルスは流線型の体型を持ち、水中での移動を効率的に行うことができました。その流線型の体は、素早く泳ぐために適応していたと考えられています。
鋭い歯
モササウルスは大きな顎と鋭い歯を持っており、これを使って魚類や他の海洋生物を捕食していました。その捕食器具は効率的な捕食を可能にしていました。
四肢の進化
モササウルスの四肢はヒレに進化しており、陸上の爬虫類とは異なる水中での適応を示しています。この特徴は水中での泳ぎや捕食に適した形態であると考えられています。
和歌山で偶然発見されたワカヤマソウリュウ
引用元:和歌山県教育委員会(https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/500000/d00215304.html)
日本の和歌山県で発見されたモササウルスの化石が新属新種であることが分かった。県立自然博物館(同県海南市)などの研究チームは、学名をメガプテリギウス・ワカヤマエンシス、通称をワカヤマソウリュウ(和歌山滄竜)と命名した。
ワカヤマソウリュウは、尾部を除くほぼ全身が保存されており、モササウルス類としてはアジア初の全身骨格化石となる、世界的にも貴重な標本となっております。
ワカヤマソウリュウは約7200万年前に生息していたと考えられています。全長は約6mあり、異様に大きな脚ヒレ、両眼視できる前向きの眼(モササウルス類では2例目)や背ビレの存在の可能性を示す(モササウルス類では世界初)骨格など、これまでの学説を覆す多くの発見がありました。
このことは、モササウルス類の多様性の高さを示すものであり、モササウルス類研究を大きく進展させる重要なものであります。
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