恐竜が全滅しても鳥は生き残った!
150年前に始祖鳥の化石が発見されて以来、「鳥類の祖先は恐竜」という仮説が提唱されてきました。反論はあったものの、現在では証拠が揃い、恐竜(獣脚類)から鳥類が進化してきたことは、99%確からしいと言われていました。
しかし、その説は100%ではなく実際には6600万年前、巨大な隕石が落ちてきて生物の大量絶滅を引き起こしたときに、鳥類以外の恐竜はすべて地球上から消え去りましたが、いくつかの鳥の種は天変地異を凌ぎ、恐竜たちが次々と死に絶えていく中で生き抜いてきたそうです。
すべての鳥は恐竜!
恐竜と言うと、巨大なトカゲやワニみたいな姿をしていて、大昔に絶滅してしまったというものが共通のイメージでしたが、実際は鳥と恐竜は骨だけで見るとよく似ていると言います。
現在は化学的に研究が進んで、はっきりした証拠をもとに鳥は恐竜なのです。恐竜は絶滅していなかったと結論が最近出たそうです。
ということは、ハトとかニワトリも恐竜!というか恐竜の生き残りとなるわけです。
恐竜時代に生息していた鳥
ここからは、恐竜時代に生息していた鳥を紹介します。
アンキオルニス
アンキオルニスは、ジュラ紀後期の中国遼寧省に生息していました。体は黒と灰色の羽毛でおおわれており、翼には白の模様、頭には赤いトサカがあります。
また、前肢翼の先端には鋭い爪が残っています。おそらくこの爪を使って木を上り、ムササビのように滑空していたのではないでしょうか。
始祖鳥よりも古く、始祖鳥に近い仲間と言われています。
イー
イーは、ジュラ紀中期から後期にかけて中国の河北省で生息していました。その体は羽毛でおおわれ、長いゆびと手首から出た骨の間にまくがあります。この膜状の飛膜を広げて飛んでいたと言われています。
羽毛恐竜なのに飛膜を持つ種が発見されたのは初めて。学名も「変な翼」を意味する「イー・チー」と名付けられたそうです。
ハルシュカラプトル
ハルシュカラプトルは白亜紀後期のモンゴルに生息していたとされています。アヒルのような見た目で、陸上と水中の両方で生活していました。足にかぎづめがあり、泳ぎがうまかったようです。
また、頭骨にはワニや水鳥のように圧力を感知するための神経や血管が入っていたと思われる空洞も確認され、細かく鋭い数十本の歯を持っています。